どんな銃口もひとつの思念を消すことができない
−山岡強一虐殺20年に寄せて−
2006年2月4日(土)午後2時より 中野光座



 コルトレーンが死にゲバラが死んだのち夜の橋のむこうにわかれ
 あの完黙の季節にふたたびことばなくわかれたままの涼しい沁み透
 る微笑は凶弾に仆れた(米山将治)

 この追悼詩が書かれてから、すでに20年がすぎた。山さんの「死」
 から20年。
 ちょうど10年前の96年1月13日、私たちは山岡強一虐殺10年の
 「追悼集会」をラテンアメリカ民衆の流儀にならって「山さん、プ
 レセンテ!」と題しておこなった。「プレセンテ」とは「いまここ
 にいる」ということである。「死者」もまた、私たちとともにここ
 にいる。その気持ちはいまも変わっていない。
 だがこの20年間、いったい何が変わり、何がほんとうに変わらなか
 ったのか。このクニの軍隊はすでに戦地に駐留し、US軍による大量
 殺人の片棒をかついでいる。高慢このうえない政府はまるでその地
 の生殺与奪権を握っているような口振りで、恬として恥じることを
 知らない。いっぽうメディアは、本質的に何の意味もない千代田城
 の跡取り問題にあれやこれやと首を突っ込み、有害無益な「制度」
 ひとつ無くす議論さえおこせないでいる。
 いったい、ほんとうに何が変わり、何が変わらなかったのか。
 山さんの「死」から20年。しかしその20年は同時に映画『山谷・
 やられたらやりかえせ』が「生きてきた」時間帯でもある。寄せ場
 の闘いから汲みとった「思念」のすべてを、山さんはこの映画に注
 ぎ込んだ。
 今回の集会はまずこの映画をふたたび「見る」ことから始めたいと
 思う。振り返るのではなく、20年を経たこの映画がいま何を語って
 いるのかを「聞く」ために。
 冒頭の詩はこう締めくくられている。「かれが敵としたものを忘
 れてはならない」と。
 多くの人の参集を願う。

   ●企画内容
 プンムル演奏 
ぷんむるペウリト
 映画 
『山谷−やられたらやりかえせ』
  
(佐藤満夫、山岡強一監督 1985年 110分)
 お話し 
池田浩士
    
(日本寄せ場学会)
 お話し 
李珍景
    
(イ・ジンギョン 研究空間<スユ+ノモ>【ソウル】)
 音楽 
KOTEKITAI 2006


2006年2月4日(土)午後2時より(1時30分開場)
中野光座(中央線中野駅下車、南口を出て中野通りを
徒歩5分、中野五差路という交差点のところにあります)
 参加費 1500円
問い合わせ:090-1836-3430
      山谷制作上映委員会・集会実行委員会
いぬ屋敷 Vol.22 木霊の間 アノン東京公演
2005.2.19(土)  吉祥寺MANDA-LA2
   出演:
  アノン
(須山公美子、大熊ワタル、小間慶大、関島岳郎、中尾勘二)
  コクシネル、Caramel Empties(from Berlin)

2005.2.19(土)
吉祥寺MANDA-LA2
tel:0422-42-1579
http://www.mandala.gr.jp/man2.html
OPEN/18:00 START/19:00
adv.¥3000 door ¥3500(ドリンク別)

 *2004年の変身キリン改め「アノン」登場。レパートリーも
 さらに充実!コクシネルの編成は如何に?伯林から凱旋する紳
 士淑女にもご注目。
 事の始まりは25年前。世界的なパンク/ニューウェイブ・ムーブメント真只中の1979年、
変身キリンが関西で本田久作と須山公美子を中心に結成される。本田の夢物語のようにポップ
でシュールな歌詞とわらべ歌のようにシンプルで美しいメロディー、本田と須山の男女ヴォ−
カルを中心にしたアコースティックなサウンドはカルト的な支持を集める。82年後半、本田の
上京に伴い変キの関西時代は終焉。本田は東京で変キを再編、リアルな歌詞、黒人音楽の影響
が色濃い楽曲とバンドイメージを一新し87年まで活動する。03年にいぬん堂から関西時代の
変身キリンのシングル盤がCD復刻。須山はレコ発記念ライブで変キのレパートリーの再演を
企画する。変身キリンカヴァ−バンドのメンバーは須山と小間慶大、大熊ワタル、関島岳郎。
奇しくも全員61年生れでパンク/ニューウェイブの熱飛沫を浴びた同時代の仲間だった。8
月3日のライブでは当代随一のミュージシャンによって変キの楽曲がオリジナルの素朴な風合
いを残しつつ現代に蘇った。
 この夜は変キのオリジナルメンバーだった須山のみならず他の演奏者にとっても自らの原点
を見つめ直す機会となった?明けて04年3月、レコ発ライブ一夜限りだったはずの変キセッシ
ョンは中尾勘二を加えてパワーアップし神戸ビッグアップルにてライブレコーディング。アル
バム「アノンを捜せ!2004年の変身キリン。」(いぬん堂 WC-086)は6月にリリースさ
れた。
 昨年11月の公演にあたり名無しのバンドは正式にアノンと命名された。バンド名のアノンは
変身キリンの歌詞に頻出するキャラクターに由来する。アノンは本田がメンバーの自筆詩集を
見せてもらった折、「あの人」を「あのん」と誤読したことから誕生した。アノンを捜せ!と
結成されたバンドがアノンになる。何とも人を喰った展開ではないか。アノンは変キのみなら
ず大熊がメンバーだったルナパーク・アンサンブルの楽曲も取り込み始めたようだ。本田の
「アノンを捜せ!」解説によれば、アノンはHEの99ある仮の名の一つであり、アノンの本当
の名ではないとのこと。 
 長い前史を持つ新バンド・アノン。その由来にふさわしい百面相の活躍を期待してやまない。
  (関西パンク史家 西村明)


動く銅像
構想・踊り手:リュウセイオー龍
音楽・演奏:小間慶大
ゲスト:吉野繁
 日時200412撃T5日(日)
   1845分開場
   19時STAT
 
場所木乃久兵衛
   東京都国立市西2−11−32−B1
   JR国立駅南口下車 富士見町左側 徒歩15分
 
料金1500
 
問い合せryu-seioh@ezweb.ne.jp
     090−4431−8897(龍)
     042−388−0797 (小間)


映画 山谷 −やられたらやりかえせ
佐藤満夫監督 虐殺から20年を迎えて
2004年12月4日(土)15時より上映
講演:松沢哲成「60年代〜80年代の山谷・寄せ場」

  佐藤満夫監督 虐殺から20年を迎えて
映画人であった佐藤満夫が、東京・山谷の寄せ場労働者
の闘いに身を投じる中で、寄せ場労働者のおかれた現実
とその闘いの軌跡をフイルムに収めることを決意し、撮
影を開始した1984年より早くも20年の歳月を数え
ます。それは同時に、映画撮影中の佐藤満夫が、寄せ場
労働者を統合・支配しようと画策していた天皇主義右翼、
日本国粋会金町一家西戸組組員の凶刃によって虐殺され
てからの20年でもあります。
佐藤満夫の死後、その遺志を引き継ぐ形で完成された
「山谷 やられたらやりかえせ」は全国各地で上映され
続けてきましたが、このたび20年目の節目として、特
別上映会を行います。
佐藤満夫のこと、当時のそして現在の寄せ場のこと、山
谷の闘いなど、多岐にわたる話題を講演・討論会などを
通じて語りながら、佐藤満夫追悼の場を、ささやかなが
ら持てればと考えています。
(「山谷」制作上映委員会)
佐藤満夫                 
1947年新潟県南魚沼郡生まれ。高校3年時に上京。
全共闘運動に出会い、69年東大闘争(列品館)で逮捕
される。その後、斉藤龍鳳などの影響を受け映画界へ入
る。83年「東アジア反日武装戦線・支援連」の集会で
「山谷越冬闘争を支援する有志の会」のメンバーと出会
い、対皇誠会戦下の山谷へ。84年11月から寄せ場の
闘いを
とらえるべく、山谷を拠点を構えて映画準備を進
める。12月5日より撮影開始。12月22日山谷で、
西戸組組員の凶刃に斃れる。            
享年37歳                    
日時:12月4日(土)15時より上映
場所:Plan-B 中野区弥生町4−26−20 地下一階
   03−1836−3430

★上映後、講演・討論・交流会があります。
講演:松沢哲成 「60年代〜80年代の山谷・寄せ場」
(寄せ場学会会員・東京女子大大学教員)
料金:当日1200円 予約1000円
予約は 090−1836−3430(池内)

「シカラムータ祭り」結成10周年記念2days

11/13(土) MANDA-LA2 シカラムータ・クラシックスの巻
11/14(日) Star Pine's Cafe シカラムータ・大カーニバルの巻 open18:00/start19:00(両日共)
1994年に「大熊亘ユニット」として活動開始、のち97年に「CICALA-MVTA(シカラムータ)」と命名、
今年2004年で結成10周年を迎えるにあたって、これまでのレパートリーを全部演奏する予定です

大熊ワタル(cl)/川口義之(sax)桜井芳樹(g)関島岳郎(tuba)吉田達也(ds
渡辺明子(tb)こぐれみわぞう(chingdong) /太田惠資(vl・予定
     <special guests>
13日:千野秀一(
p
14日:ホッピー神山(
key)佐藤芳明(acc)ナスノミツル(b)ほか

10周年記念ブックレット付2日間通し券¥5700(最も早く入場できます!)
13日:前売¥2700/当日¥3000            
14日:前売¥3000/当日¥3300      
Star Pine's Cafe・MANDA-LA2 両店頭にて絶賛前売販売中!
※2日間通し券はStar Pine's Cafeのみでの販売となります
★シカラムータ・オフィシャルサイトにて、web予約受付中!
シカラムータ祭り予約センター cicala-mvta@office.nifty.jp
10周年を記念してシカラムータロゴTなど各種記念グッズのほか、シカラムータ初のライヴ盤も限定販売!
2日間通し券にはブックレットがついていて超お得!前売券ゲットにお店へ急げ!!

アノンを捜せ!2004年の変身キリン。
2004.5.25 IN STORE!

CD発売記念ライブ 「いぬ屋敷」Vol.13寿の間
2004.6.5(土)@吉祥寺MANDA−LA2
出演:2004年の変身キリン 原マスミ サボテン
アノンを捜せ!2004年の変身キリン。

変身キリン(以下、変キ)は1979年結成。関西でパンクやってた小間が結
成当初から交流のあったバンドです。80年代半ばに解散して、リーダーで
あり、ほとんどの曲を書いていた本田久作君は今は音楽を辞めてます。昨
年、関西パンク史家の西村明君の尽力によって、いぬん堂より変キが活動
中に発表したレコード(EP盤)に未発表ライブを加えた復刻CDが出ま
した。2004変キ。はそのレコード発売を盛り上げようと、西村君が、本田
君とともに主要メンバーだった須山公
美子さんと小間、そして小間が芝居
の音楽(「風の旅団」「野戦の月})を通して交流のあった大熊ワタル君
に「何かやってよ」と声をかけてくれた時に発想された、トリビュートバ
ンドが母体となります。やはり『野戦の月楽団』の盟友、関島岳郎君を
加え、2003.8.3に敢行された記念ライブはとっても楽しいものでした。一
夜限りの筈でしたが、その時の演奏の甘美な余韻と須山さんの「変キのソ
ングブックを今作っておきたい」という情熱(本田君もプロジェクトに
加わってくれました)によって2004変キは始動。さらに今一人の盟友中
尾勘二君を加え、今年の3月神戸異人館の近くの「ビッグアップル」とい
うお店で公開レコーディングライブを行いました。それを作品化したのが
このレコードです。
小間慶大(野戦の月楽団)


参加メンバー
須山公美子 大熊ワタル 小間慶大 関島岳郎 中尾勘二による変身キリン
のカヴァー・バンド実況録音盤!
変身キリンの名曲、未発表曲の数々をたっぷり聴かせます!
挿画:さそうあきら 解説:西村明(酒遊舘、関西パンク史家)
収録曲/Paty Doll、8月4日に、赤い靴、カラハリ砂漠の恋、けむり、椅子、
満月戦争、馬のヘンリー、サー・ロジャー・ドゥ・カバレー、ウエディン
グ・ムーン、〜のために、99、シンナー、帽子、砂漠の砂売り、少年のよ
うな少女
CD:WC−086
¥2940(税込
CD発売記念ライブ

「いぬ屋敷」Vol.13寿の間
2004.6.5(土)
吉祥寺MANDA−LA2
OPEN/18:00 START/19:00
予約・3000
当日・3500(ドリンク別)

出演:2004年の変身キリン
原マスミ 
サボテン


 「山谷−やられたらやりかえせ」2004/5月29日(土)
     
ミニ講演「つくった本に教えられて−「死者が語る戦争」「宮武外骨著作集」等−
講師 岡村貴千次郎
出版の編集を35年していました。
写真集はアイドル写真集でもない限り売れないのが定説です。もう20年近くも前のこと
ですが、有る写真集を企画・編集し、12年後に新版が出るほど売れました。戦死者の写
真だけえを集めた「死者が語る戦争」というキツイもので、この本はあまりに突飛なこと
だったのか今でもときどき話題にされます。
知らないことで他者を傷つけたこともあります。無知は恐ろしいことです。差別図書とし
ての関係団体から指摘され、現地での会にも出席した「宮武外骨著作集」“体験”からは
メディアの基本を学びました。
つくった本はいろいろのことを教えてくれました。そんなことを伝えることができたらと
思います。

2004/5/29 7時上映
<場所>プランB 地下鉄方南町線(丸の内線)中野富士見町駅下車5分
    東京・中野区弥生町4-26-20(地下1階)
    03-3384-2051
<料金>予約・チラシ持参1000円、当日1200円(ミニ講演だけは無料)
<予約等>048-865-7650
     090-1836-3430(池内)
     044-422-8079(小見

genre:Gray=利己的物体と奉仕的肉体によるグロテスク

progressive note 2 「不 在
hito:黒谷 都 mono:松沢香代
   genre:Gray=奉仕的物体と利己的肉体或いは利己的物体と奉仕的肉体によるグロテスク
人形(オブジェ)と人形遣いが在る舞台表現。人形遣いの精神風土には古の傀儡の在り方が息づく。
人形遣いの個人的身体性をオブジェ化する。見せたいモノは関係。




日時:2004年
 4月24日(土)19:30〜
   25日(日)15:00〜(会場は30分前)
店内には4月6日から松沢香代の人形が展示されています。(18:00~24:00営業時間内)

場所:国立・木乃久兵衛(国立市西2ー11ー32)
料金:2500円

予約・問い合わせ:
●Ku in Ka: tel./fax. 03-3331-9375  miacko@bc4.so-net.ne.jp
●木乃久兵衛:tel.042-577-5971     para_kino9@m2.pbc.ne.jp  
徒歩15分…だいぶ歩く気がします。

performance by Ku in Ka


 
参考上映  
パレスチナ 響きあう声 〜E.W.サイードの「提言」から (90分)
鵜飼哲 トーク
2004 1・25(日)15:00〜18:00
主催: 「エル・エスパシオ・デ・ラ・ペリクラ」 
問合せ: 042ー577ー5971
トーク参加費: ¥1000
会場:キノ・キュッへ(木乃久兵衛) 
〒186-0012東京都国立市西2-11-32
サイードの「提言」について語ろう

「現代の世界においては、誰しもが「移動」している。「移動」の可能性は広がるにともなって、
「境界」というものも強化されているように思う。・・・・・・「移動」というものが、「自由」
に広がり、人は皆、いつでも日本やオーストラリアやアメリカに行くことができる。しかし、その
「移動」の可能性がではなく、「管理」というものにいつも結びつけられているんだ。だから「移
動」はとても高くつく。僕は、これは許されないことだと思う。つまりは、人工的に「境界」を設
けようという考えだ。「壁」を築けばいいんだ、という考え」。

・・・ある意味においては、僕という存在のバックボーンはいつも姿を消してしまうので、僕は、
記憶を通じて、また、書くという行為によって、それを発掘しようとつとめてきたのだと思う。で
も、同時に、僕は、とても強烈な「異郷生活」という感覚を身につけるようになった。67歳にな
った今、僕たちがパレスチナ人としての独立と自由を獲得する時が来ても、果たして自分はそこに
住めるかどうか。それはとても難しいと思う。僕は今、ニューヨークで暮らしている。そこは、
「異郷生活」を送る者の街だ。そこは、誰しもが皆、よそものばかりだ。けれども、そういう生活
のあり方が、僕に一定の「自由」を与えてくれているように思っている。そういうわけで、僕はひ
とつのアイデンティティを持ち、複数のアイデンティティを持ち、ある意味では、アイデンティテ
ィを全く持っていないともいえる。僕はこういうあり方でいい。僕は全く平気だ。このことは、自
分のいる場所というものを、突き放したまなざしで見ることをいつでも可能にする。

サルマン・ラシュディが、素晴らしい言葉を使っている。彼は、「想像の故郷」という言葉を使っ
て、本当のふるさとはあるけれど、他の場所も自分のふるさととして想像することができる、とい
うことを話しているね。  生きてゆく、ということは、歴史を獲得してゆく道だ。  ひとつの
場所を自分のふるさととし、同時にまた他のふるさとを持つために、人間は、誰しも、自分自身を
拡大し、可能性を広げる努力をしてゆかねばならない。
お話をしてくださるひと
鵜飼 哲
1955年生まれ。一橋大学でフランス文学・思想、ポスト植民地文化論を教えておられます。著書
:『抵抗への招待』(みすず書房)、『償いのアルケオロジー』(河出書房新社)、翻訳書:ジャン
・ジュネ『恋する虜』(共訳、人文書院)、J・デリダ『友愛のポリティックス』(共訳、みすず書房
)など。最近、平凡社から邦訳が出版されたサイードの新著『フロイトと非-ヨーロッパ人』(長原豊
訳)にも、「フロイトの読者、エドワード・サイード」という鵜飼さんの解説が併載されています。

パレスチナ 響きあう声〜E.W.サイードの「提言」から〜NHKハイビジョンスペシャル番組(20
03年9月6日放送) 
2003年3月19日(イラク開戦前日)、中近東アラブ世界の中心都市カイロ(エジプト)におい
て、パレスチナ出身の米国人思想家エドワード・サイードと、彼の親友にして同志であるガザ(パレ
スチナ)の弁護士ラジ・スラーニによる対談が行われた。テーマは21世紀の「共存」と緊迫するイ
ラク情勢を受けた中東世界の「その後」である。この対話は、4月26日にBSプライムタイム『サイ
ード「イラク戦争」を語る〜開戦前夜・カイロ』として放送された。その後、「イラク戦争」後の7
月下旬、沖縄を訪れたラジ・スラーニは、サイードの発した数々の「提言」をどのように受け止め、
読み解くべきなのかをめぐって、在日朝鮮人の作家徐京植と対談を行った。20世紀という戦争と殺
戮の歴史を視野に入れた、「新たに引き継ぐ対話」を加えて再編集されたのが、この番組である。異
なる時空を越え、共通の言語で響きあった「仮想」鼎談の形式をとっている

エドワード・サイード Edward W Said 
1935年パレスチナ人を両親に英国委任統治下のエルサレムで生まれる。エジプト、レバノン、パ
レスチナを中心とする中東地域で育ち、15歳で単身渡米。米国で高等教育を受け、コロンビア大学
で英文学と比較文学を教えた。白血病を病み、2003年9月25日ニューヨークで死去。『オリエ
ンタリズム』、『文化と帝国主義』、『遠い場所の記憶』など、多数の著書を遺した。

ラジ・スラーニ Raji Sourani
イスラエルによる占領の続くガザ地区の弁護士、「パレスチナ人権センター」代表。保安を名目とし
たイスラエルによる占領民への人権侵害を告発し、自らも拘禁・拷問の被害を受けてきた。1988
年アムネスティ・インターナショナルにより「良心の囚人」と認定、91年には米ロバート・ケネデ
ィ平和賞、96年フランス人権賞、2002年オーストリア人権賞を受けた。

徐京植 Suh Kyung-sik 
1951年京都生まれ。作家。東京経済大学教員。在日朝鮮人の経験に根ざしつつ、東アジアに恒久
的平和を実現するという困難な可能性のために発言してきた。『私の西洋美術巡礼』(みすず書房)
、『プリーモ・レーヴィへの旅』(朝日新聞社)、『過ぎ去らない人々』、『半難民の位置から──
戦後責任論争と在日朝鮮人』、『秤にかけてはならない─日朝問題を考える座標軸』(以上影書房)
、ほか著書多数。

鎌倉英也: 上記番組ディレクター
1962年松本生まれ。NHKエンタープライズ21 チーフ・プロデューサー、ディレクター。E
TV2003『アウシュヴィッツ証言者はなぜ自殺したか〜作家・プリーモ・レーヴィへの旅』でギ
ャラクシー賞2002年度テレビ部門グランプリ受賞。著書に『ノモンハン 隠された「戦争」』
(NHK出版)ほか。

 2004/1月17日   「山谷−やられたらやりかえせ」
     ミニ講演「ブラジルのスラムのコミュニティ運動の現場から
講師 下郷さとみ

<講演>「ブラジルのスラムのコミュニティ運動の現場から」

講師○下郷さとみ(フリーランスライター)
エコロジー、農、教育、ブラジルの社会・文化などについて取材。92-94年、ブラジル・サンパウロ
のスラム地区に住み込んでコミュニティ運動に参加。それ以来、ブラジルと日本をつなぐNGO活動にも
複数関わっている。著書に『地球の未来へ 125の提案』(毎日新聞社)

「ブラジルは、先進国の未来の姿かもしれない」と、リオデジャネイロで貧しい子どもたちの支援活動
を行う女性が言った言葉が忘れられない。ブラジルは、国内に、というか、同じ町内にすら<南北問題>
を抱える国だ。イパネマビーチ沿いに建ち並ぶ高級マンションの、そのすぐ裏手の岩山の急な斜面にへ
ばりつくように広がるスラム。手が届きそうな距離に向かい合う、断絶。リオのスラムの数は750ヶ所
を超える。貧富の格差は激しく、社会の不公正が治安の悪化をもたらす。そんな中でも自分たちの手で
たくましく未来を切り開くスラムの人々の姿を通して、わたしたちの社会の未来もまた考えてみた。



2004/1/17 7時上映
<場所>プランB 地下鉄方南町線(丸の内線)中野富士見町駅下車5分
    東京・中野区弥生町4-26-20(地下1階)
    03-3384-2051
<料金>予約・チラシ持参1000円、当日1200円(ミニ講演だけは無料)
<予約等>048-865-7650
     090-1836-3430(池内)
     044-422-8079(小見)

Han Dong Jeong Wol karag Korean Traditional Music
伽椰琴演奏会(韓国伝統音楽)VOL.8 カヤグムソロ 張理香 Rihyang Chang
カヤグムソロ 張理香 Rihyang Chang

2003年11月23日(日曜日)
がざびぃ 杉並区西荻北5-9-12 ?:03-3395-0133
開場:7:00 開演:7:30 料金¥3.000
問合せ:090-4240-7562

プロデュース:原田依幸
照明:池内文平
舞台:野戦の月

主催:「韓絃楽 けし紫の月」実行委員会

日本寄せ場学会 2003年度 秋季シンポジウム
〈志願と動員〉
ナチ第三帝国と大日本帝国の教訓
 多くの人々の自発的な意志が体制改善の方向に生かされることは、これまでの歴史の中では残念ながらあまり多くはなく、かえって既存体制の改悪や管理強化、あるいは権力の肥大化の方向に持って行かれてしまうことがしばしばであった。今回は、ナチス第三帝国と大日本帝国の事例を検討し、そこからどのような教訓──プラスであれマイナスであれ──を引き出せるか、考えていきたい。と同時に、そういった歴史的事例が、最近の険悪な内外の情勢を読み取る上において、どれほど有効なのか,役に立つのか、併せて点検していきたい。


日時:2003年11月15日(土):13時−18時
         16日(日):9時−13時
 於:東京外国語大学 府中キャンパス
     本部管理棟(通称事務棟)2階大会議室

■11月15日(土)13時−
  当日は事務棟(1階)の通用口付近にご参集ください
〈パフォーマンス〉
 「反帝と反グローバリゼーションのはざまで、身体表現の位置、そして不可能性」
  台本:池内文平 出演:桜井大造 許雅紅 つくしのりこ ばらちづこ 池田浩士 他
〈報告〉(16時頃からを予定)
 池田浩士
 「ナチスにおける〈志願と動員〉:越冬闘争と歓喜力行団を中心に」(仮題)
〈討論〉
■11月16日(日)9時-14時頃まで
〈報告〉
 松沢哲成
 「1920、30年代日本における〈志願と動員〉:満蒙問題に焦点を当てて」
 なすび(山谷労働者福祉会館)
 「NPOをめぐる問題状況について」


〈討論〉
会場:東京外国語大学 府中キャンパス 本部管理棟(通称事務棟)2階大会議室

(住所:〒183-8534 東京都府中市朝日町3-11-1
 最寄駅:1.(JR中央線「武蔵境駅」で乗り換え)西武多摩川線「多磨」駅下車
       徒歩:約5分  (新宿駅〜武蔵境〜多磨駅間は40分弱)
     2.(新宿から京王八王子/府中/高幡不動行)京王線「飛田給」駅下車
       徒歩:約20分
       バス:飛田給駅北口より[調30]または[飛01]系統に
          乗り「東京外国語大学前」停留所下車
      (京王線新宿駅〜飛田給駅間は約30分)



映画 山谷 −やられたらやりかえせ
ミニトーク 極東アングラ外伝
-[
風の旅団」挿入楽曲   CD発売をめぐって−
○大熊ワタル×小間慶大
 80年代から、寄せ場を含めた全国各地を芝居をおこない、映画「山谷」の上映運動にも多大な影響を与えたテント芝居集団「風の旅団」。彼らの芝居に付けられたオリジナル音楽が、今回、初CD化された。
 その音源を紹介しながら、音楽制作に参加したミュージシャン・大熊ワタルと、役者として舞台にも立った小間慶大が語る。

2003/10月/11日(土)19:00−
料金予約1000 当日 1200
場所 Plan-B 中野区弥生町4-26-B1
予約・問い合わせ 048-865-7650
         090-1836-3430

★オルケケスタ・デル・ビエント★

風の旅団・劇中音楽集
WC−039  ¥2500(税抜)
83年「東京マルトゥギ」から91年「道化たちのダイイン」まで全323曲一挙収録!
参加ミュージシャン:大熊ワタル・小間慶大・篠田昌巳・西村卓也・中尾勘二
・関島岳郎・木村真哉・久下恵生・エマーソン北村・佐藤幸雄・工藤冬里
など他多数

発売元:いぬん堂 TEL
/FAX 04-7193-2453
         e-mail:inundow@aol.com
いぬん堂掲示板 www81.tcup.com/8150/inundow.html



第10回 統一マダン
2003東京8月31日(日)旧真土小学校
第10回統一マダン
2003東京8月31日午後5時〜8時(出店は午後4時から)
場所 JR三河島駅徒歩2分 旧真土小学校(雨天の際は同校体育館)
入場無料

ピースコンサート 民族舞踊 民謡&群舞 サムルノリ プンムル(農楽) テッコンドー演武 金剛山歌劇団「響(ヒャン)」
統一が平和を生む
平和が命を育む

民族の和解と祖国の統一を、また平和なアジア、差別のない社会を願って始まった統一マダン東京も、今年で10回目を迎えます。
2000年6月、南北首脳の歴史的な出会いは、私たちすべてに大きな感動を与え、「南北共同宣言」は半世紀にわたって積み重ねられてきた不信と敵対の壁を崩し、民族の和解と統一へむかう道筋を高らかに謳いあげました。
それから3年、戦争ではなく平和を、敵対ではなく和解を、分断ではなく統一を。この願いはますます切実なものになっています。
朝鮮半島の統一は、民族だけの問題でなく、平和なアジア、差別のない社会とまっすぐにつながっています。
私たち実行委員会では、2000年6月の平和と統一の流れを呼び戻し、その流れをもっと大きく確かなものにしたいと願いながら、大10回統一マダンを準備しています。
暑い暑い夏の夜の下で、チャンゴの音が響き、民族舞踊が舞い、辛い朝鮮料理とマッコリで酔えば、身体いっぱいに、戦争の愚かさ、平和の大切さを感じるでしょう



CICALA-MVTA
野戦の月楽団で素敵な演奏を聴かせてくれる、大熊ワタルくんたちのバンドです。
大熊ワタル(cl) 太田惠資(vl) 桜井芳樹(g) 坂本弘道(vc) 
関島岳郎(tuba)吉田達也(ds) /夘木英治(ds) 渡辺明子(tb)

8/22(fri) 吉祥寺Star Pine's Cafe
open18:00/start19:00 前売¥3300/当日¥3600

詳しくは roughmusic

SALOME
瓦礫の天使と赤の女王

群類・風狂フーガ 7月〜10月 ニッポン11ヶ所天幕芝居公演
群類・風狂フーガ7本目の旅芝居テント公演。北海道の釧路から九州は鹿児島まで、全国11ヶ所の公演。詳しくはココで。

遙かなるクルディスタン
監督イエスィム・ウスタオウル
場所・国立キノ・キュッヘ
日時・7月20日(日)13:00 15:30二回上映

民族対立による暴動を懸念するドイツ当局の戒厳令下、映画は熱気に包まれスタートした。

1999年2月、ベルリン国際映画祭。「遙かなるクルディスタン」上映当日、会場は重々しい雰囲気に包まれていた。前日にPKK〔クルディスタン労働者党〕議長オジャラン氏が、ケニヤのナイロビでトルコ特殊部隊に拉致され、ヨーロッパをはじめとする世界の各国では、クルド人による抗議活動が行われる中での上映だった。トルコからの移住者が特に多いドイツでは、この映画の上映を反対する勢力の動きが予想され、会場には戒厳体制がひかれた。超満員の会場では、上映終了後に深い衝撃を受けた観客の拍手が鳴りやまなかった。 (チラシより)





国立キノ・キュッヘ(木乃久兵衛)
東京都国立市西2-11-32b1
JR国立駅南口下車、富士見通り徒歩15分、中華丸吉隣
電話 042-577-5971
松浦範子写真展「クルディスタンを訪ねて」
も同時に行われてます。こちらは8月2日まで。

独火星−呼応計画  東京難民戦争外伝 九龍の蛆虫ども
〈第2部〉 虚無への供物


一滴の美酒

                           池内文平

「虚無への供物」とはいうまでもなく故・中井英夫(発表当時は、塔晶夫)の小説のタイトルからの借用であるが、
その「物語」の冒頭には次のような文言が書き添えられている。

”虚無”へ捧ぐる供物にと
すこし 海に
いとすこしを
-P・ヴァレリイ

― ヴァレリイが酒をケチったとは考えてはならない。「いと少しの酒」は、圧倒的にして厖大な「海」に対しても、なお対等でありうる。いや、それは「供物」である限り「いとすこし」であらねばならないのだ。
 なぜなら、供物とは世界とのひきかえのことだからである。
― 供物を捧げもった小胆な手とはうらはらに、供物はひとり、この世界を背負って、目の前の強大な、もうひとつの世界と怯まず対峙しているから。
 これから始まろうとしているこの芝居は、あるいはそのようなものであるかも知れない。
 中井英夫のアンチ・ミステリーのなかで名づけられた「虚無への供物」―― それは誰も見たこともない”青ざめたバラ”である― のように、あるマボロシが、いまあるこの世界から生み出され、このいまある時間とはズレて漂いながら、 かつて自分を生み出した世界を振り返った瞬間に、ほかでもない、このいまある世界の「まなざし」を凍てつかせてしまうに違いない、筈だからである。
 あらかじめ底を割っておこうか。この芝居の登場人物はたったひとりである。そいつが腹に巻き込んだ小さな化合物に火を点して、自らをバラバラに砕け散らしてしまうのだ。
 もはや、何もやることもなかなった、あの「からっぽの舞台」にも、そいつの破片は飛び散ってゆくだろう。
 むろんぼくは、その破片の、涙のような、ふるえる体液のひとしずくに、全世界が映し出されていると信じているのだが。

 私たちは、いま、その「供物」― 大海にそそがれる「美酒」の一滴たろうとしている。たとえその酒がへんに苦かろうと。



独火星約一年半ぶりの新作公演、野戦の月からは、根岸良一 リュウセイオー龍 ばらちづこ が参加します。

役者 大場吉晃 根岸良一 リュウセイオー龍 岩崎健太 安ノ梅トール 加藤和彦 池内文平 ばらちづこ 藤島かずみ WAKAME 花上直人(客演)

2003・7/10(thu)・11(fri)・12(sat)・13(sun)
東京中野 光座 (中野駅南口徒歩5分) 地図
18:30 会場  19:00 開演
前売・予約 3000円 /当日 3500円 /中高生 1500円
予約・問合せ 048-865-7650 090-1836-3430 (劇場とも)
E-mail : dokkasei@ezweb.ne.jp
(☆メールによる予約の際は、必ず?住所?名前?電話番号
?メールアドレス?観劇日?チケット枚数を明記してください。)
作/演出:池内文平 音楽:小間慶大 音効:新井輝久 映像:佐々木 健 田中 明 照明:柴田陽子+2PAC
宣伝美術:山口創一 美術:増山麗奈 島田祥平 舞台:大場吉晃 村重勇史 吉田篤洋 植松悠太 小道具:真鈴
制作総指揮:水野慶子 最高顧問:大谷蛮天門 監修:中山幸雄 急使:浜村 篤 後見:高木 淳 印刷:山猫印刷所
協力:
アビエルト 押切珠喜 小夜子 「山谷」制作上映委員会 ソライロヤ 帳 理香 ねこや 電気回路研究会
フン賊 野戦の月/海筆子 発見の会 桜井大子 泥棒組合 和田 康 おかめ キノキュッヘ
エル・エスパシオ・デ・ラ・ペリクラ




ウカマウを読み直す− 「第一の敵」に見られるエスニシティーと暴力
映画「第一の敵」の上映+トーク 
講演者・太田昌国(シネマテーク・インディアス 民族問題研究)進行役・濱村篤(日本寄せ場学会)


世界に蔓延する暴力!?
 9.11以降、日常のレベルから「戦争」に至るまで、暴力があちこちにひどく蔓延していて、眼前にしているものが、どういう性質のものか、少なくとも自前で規定できるようにしておかなくてはと思われます。ボリビアの映画製作集団ウカマウによって1974年に作られた『第一の敵』もまた、南米のインディオスをめぐる、さまざまな形態の暴力が描き出されているのが、そのシンプルなストーリーにあって、ウカマウの映像が持つ膨らみゆえに、いまなお、さまざまな問題を提起する映画となっている。

リマ市内の各所で犬の死骸が吊された。
 ペルーで1980年に起こったこの猟奇的な事件は、その背筋が寒くなるような暴力で知られるゲリラ、センデロ・ルミノソが、ペルー登場する先駆けとなる合図であった。ウカマウの映画『第一の敵』が下敷きにしているのは、ボリビアのアンデス高地から密林地帯に転戦し、1967年に殺されたチェ・ゲバラであったが、映画『第一の敵』をほんの少しスライドさせると、センデロ・ルミノソに重なり合ってしまう。センデロ・ルミノソは、しかし、たださえさべつてきなに処遇されているインディオスの、父権的な社会の中で、文字通り出口のない若いインディオスの女性が、恐ろしい戦士へと変貌するという背景を併せ持っていた。そして、何よりセンデロ・ルミノソが拠点てした、ペルーのアヤクーチョは、世界の僻地であった。

もう、たくさんだ!
 沈黙しているものと思われていた、メキシコ、チアパス州のインディオスが、1994年、NAFTA(北米貿易協定)が発効した日に武装蜂起した。ウカマウの映画『第一の敵』をさらにスライドさせると、サパティスタ民族解放軍(EZLN) のこの時の武装蜂起にも重なり合う。メキシコのチアパスは、『コーラを聖なる水に変えた人々』(現代企画室)にあるように、西洋の影響を巧みに摂取しながらも独自な文化を維持しているメキシコ・インディオスが数多く暮らすところであり、ペルーのアヤクーチョと同様に、世界の僻地である。